誰もが、ニュースや指標、チャート等を見た時に、「こうなる筈だけど違った」という経験があると思います。
その現象について触れた内容です。
ちなみに、市場における価格は市場参加者全ての期待と情報が完全に反映されなければ完全な予測は不可能です。

市場の効率性とは

株や為替、債券等の市場で使われる概念です。
どのような概念かというと、商品の価格の決定に関連する全ての情報が、どのくらい完全で、どのくらい正しく反映されているかという概念です。
株や為替などの商品価格の決定に関連する全ての情報が完全に、正しく反映された状態を、市場が効率的と表現します。
市場の分析のために、ウィーク型の効率性、セミストロング型の効率性、ストロング型の効率性の3つの情報集合を用いるのですが、結論から言えば重複期待値の法則によって、証券等の価格リターンはランダムという話です。

ウィーク型の効率性

過去の価格やリターンのデータのみを情報集合として用いることです。
チャートを使った分析も過去の価格を使った分析ですね。
世の中では、価格の時系列や挙げたらキリがないような要素を考慮した価格予想の研究も存在します。

セミストロング型の効率性

公的に明らかになっている情報を情報集合として含んで用いることです。
ニュース全般がこれにあたります。
全ての効率性に言えますが、人によって解釈の仕方が分かれます。

ストロング型の効率性

市場参加者の内、特定の人にのみ知られている情報も全て含んだ完全な価格が反映された状態です。この状況下では、価格の変動による利益が出せないという非現実的な状態です。

効率性を検証する意味

市場の価格を完全に予測することが出来ない以上、変に計算をする必要はないかと思われる人もいると思います。
これは、理論値との相対的な効率を計算する上で役立ちます。
現実世界では、エンジンの燃料の60%がクランク軸を動かす力で失われ、残りの40%が熱、光、音、その他あらゆる要素で力が失われます。
完全に効率的なエンジンは、想像上の世界でしか存在しません。
ですが、実在する電化製品のもたらす経済的な価値は、一般家庭の壁や配置場所、摩擦等を無視した完全な世界での値が算出されています。
人々は完全な世界から相対的に存在する価値を見て、電化製品の性能を考慮して購入を検討する1つの要素として含めるのです。
金融の世界でも、複利の効果を狙って配当金を再投資するにしても、株には1株あたりの値段があるため、1株の値段に達するまでの配当金が入らなければ再投資に回すことができません。
ですが、単純な理論からおおよその収益の計算等をする場合に役立つのです。

以降はもう少しマニアックな方面に手を出していく予定です。