オランダ病とは

これは資源が取れる国において発生しやすい事象です。
自国で天然資源が取れると、天然資源の輸出というビジネスが出てくる場合があります。(お金を欲する人がいる限りほぼ宿命だと思いますが)
すると、貿易黒字となり、その国の通貨の価値が対外貨に対して上がります。
そして、その国の通貨の価値が上がると、その国で製造した機械部品が売れにくくなり、製造業の国際的な競争力が低下して、経済が悪化して失業者も出てくるようになります。

貿易黒字・貿易赤字については、以下もご参考下さい。

https://econom-info.masa-e.tokyo/exchange/382/

これだけではパッとしないと思うので、日本とオーストラリアに例えてみましょう

日本とオーストラリアで例える

オーストラリアはオランダ病と言われる国の一つです。

まず、オーストラリアでは、天然資源が取れます。
そのため、オーストラリアの人達の中には、資源の輸出をビジネスとする人達も出てきます。

すると、日本人は豪ドルを購入(両替)してからオーストラリアの天然資源を買います。
天然資源を買った結果、オーストラリアの人達は円を手に入れます。
オーストラリアから見た時に、手に入れた円や米ドルのような外貨が多い状態を貿易黒字と言います。
日本から見ると、豪ドルを手に入れて円を失うので貿易赤字です。

貿易黒字になると、豪ドルは国内から国外に出ていくため、国の中にある豪ドルの数が減ります。
つまり、豪ドルはありふれた存在から珍しい状態に変わるのです。これが豪ドル高です。
FXで例えれば、AUD/JPYが上に上がっていきます。

この調子でオーストラリアが天然資源の輸出を続けていくと、豪ドルを1ドル買う為に68円→70円→72円と高騰していきます。
すると、日本人の私達からしたら、オーストラリア製のパソコンや食器、車などの値段が上がっていき、買いたくないと思えるようになっていきます。
オーストラリアの製造業の人達からしたら、海外に物を売りたくても売れないという事態になります。
物が売れなければ会社の利益も下がる為、人を解雇したり、会社を廃業させなければなりません。
その結果、失業者も増えてしまうのです。

これが、製造業の衰退と失業率の増加に繋がる原因です。